全寮制の中等部・高等部(本科・専攻科)8年制特別支援学校

新着情報

新着情報
ブログ

「家庭学校」という名に込めた意味

3月20日。生徒たちは、それぞれの家庭へ戻っていきました。公立の学校では、「春休み」と言っていますが、光の村学園では「家庭学校」と言っています。
どういう意味でしょうか?


家庭では、親が教師となり、学校で学んだことを実践させてほしいということです。
親の愛情は深く、頑張ってきた子供たちに少しでもゆっくりさせてあげたい。朝もゆっくり起きれば良い。学校では味わえないであろう様々な体験をさせてあげたい。制限されているテレビやゲーム、YouTubeなど思う存分楽しませてあげたい。制限されているおやつも手作りも含めてたくさん食べさせてあげたい。このような思いが出てくると思います。これは親の思いです。


しかし、親の思いを満たすために、子供たちにそのようなことをしてしまうと、苦労するのは子供たちです。がんばってせっかく身に付けた生活リズム、生活習慣、頑張ってつけた体力、これが崩れてしまいます。一度崩れたら、元に戻すには、2倍3倍の精神力が必要になります。ですから、ここは親が教師となって、学校のように暮らしの教育、体の教育を継続してほしいと言う思いから、「家庭学校」と言うネーミングになっているのです。


根気がいるのは、生活リズムと生活習慣、体力づくりです。
人は楽をしようと思えばどれだけでも楽ができます。朝早く起きること、顔を洗うこと、歯磨きをすること、服をたたむこと、走ること、縄跳びをすること、体操をすること、学校で身に付けてきた生活や体作りの習慣は、手を抜けば、すぐに崩れてしまうのです。
身に付けるまでどれだけ根気が要り、手をかけてきたか。毎日毎日、担任は手取り足取りやってきました。家庭学校明けに多少の崩れは覚悟はしていますが、本当に子供たちの成長を願うのであれば、この点については保護者の皆さんが教師になり、頑張っていただきたいのです。


家庭でのスケジュールを学校に提出したり、家庭での生活のまとめを提出したりしていただいていますが、保護者と学校が両輪となって、生徒たちをしっかりと自立させて行くために情報を共有する事は必要なことです。
保護者の皆様、頑張ってくださいね。